2017年06月25日

No530:褒めてもらえない塾

 ここでも何回か取り上げている人口減による人手不足に関する記事が昨日の日経新聞の夕刊で取り上げられていた。

 【塾に先生がいない・・人手不足、影響じわり ⇒ タブレット使い映像講義】

 私なんか古い人間なんで、この記事を見て、「先生のいない塾で勉強できるの?」と瞬間的に考えてしまったが、最近の子供達の相手はパソコンであったり、スマフォなので、ある意味人がいなくても意外と平気なのかもしれない。
 少子化の影響で学生・生徒の確保ができず、私学(幼稚園から大学院まで)の経営が危ないと言われているし、小中学生を対象とした塾だけでなく、大学受験の予備校も生徒確保に躍起になっているのは、今やよく聞く話である。
 新聞の折込広告の多くは塾のものであるし、大手予備校の一つである代々木ゼミナール京都校(烏丸五条下ル)は、何年か前 小田急電鉄グループに売却され、今はホテルカンラ京都に変わっている。
 こういった生徒減に関することは、毎度のことにように見聞きするが、今回のように 先生がいない というのは初めてである。
 ただ、よくよく考えてみると 今 どの業種でも人手不足といわれている中、塾講師の不足というのも不思議な話ではない。
 仮に広告等の宣伝や営業の効果があって生徒が集まっても先生がいないのでは、塾や予備校も運営できないであろう。
 こういった状況の中では、今回の記事のようにタブレットでの講義も必要なのだろう。
 
 映像と音声での講義というのは今や不思議な話ではなく、駅のすぐ近くに教室を設ける戦略で全国展開し、今や東大をはじめとする有名大学に多くの合格者を輩出している東〇ハイスクールでは講師のいない講義は当たり前なのだろう。
 現在の子供達がこういったスタイルに違和感を抱かないのは、時代の流れのせいであろうか。
 私なんか、人が見ていないとついつい他のことを考え、気がつくと30分ほどたっていることはざらであったし、高校時代は近くに塾らしきものもなかったので、通信教育というものにも手を出したが、これも時計を目の前にして時間を計って問題を解いたところで、あまりにも緊張感がない状況なので、途中で眠くなったりして、これとて身についたなと実感できるものはほとんどと言っていいほどない。
 何が言いたいのかというと、やはり先生に見張ってもらいながら、ドキドキしながらでないと勉強しなかったし、仮に いい点数をとったとしても褒めて欲しいから頑張ったのであって、ランキング表を見てニタニタして喜んでいるような生徒ではなかった。
 これは、他の人はそうでもないのかもしれないが、私みたいな子供じみた性格の者は、社会人になってからも上司に褒めてもらってうれしくなったり、褒めてもらうのがうれしくて仕事を頑張ってきたようなところがある。
 そういう意味で、いくら点数やランキングが出ても、パソコンからではなく、人間から 生の声で、「お前、今回はえらいがんばったやないか」とか、「このままではどっこも受からんぞ」と声をかけられることで、気合も入ったし、何倍もの勇気と頑張りが出てきたものである。

 これまた、時代遅れの親父の ひとり言 として聞いといてください。
posted by ヒロイ at 13:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月18日

No529:煙たい ご意見番

 昼前にパソコンを開き、スポーツニュースのところに目をやると、
【張本 3人制バスケに「何が面白いのかね」・・サンデーモーニング】
 という見出しが目に飛び込んできた。
 「張本、また独りよがりな発言をして、日曜の朝の公共の電波の前で言うこと違うやろ」というのが大方の意見であろうし、私もたまにこの番組を見ると、張本の発言は何が飛び出すだろうとドキドキ、ヒヤヒヤしながらも、多少なりとも暴言を期待しているという、妙な心境でこのコーナー見ている者のひとりである。
 
 この張本にはかなり時代感覚のズレも感じられる中、「喝っ!」と「あっぱれ」と自分の勝手な思いだけで、ことの良し悪しを決める、現代社会ではあまり通用しない手法であり、ネット上でもかなりの批判意見が出ているが、張本はなぜか降板には至っていない。
 ただ、私のような50代以上のオジさんが非難されることを覚悟で言うなら、今回のオリンピック種目の件でいうと、オリンピックの種目数が増えすぎて、ルールだけでなく競技名さえも覚えられない。
 冬のオリンピックもいつからかスノーボードが追加され、スノーボードくらいならは分かるが、その中のハーフパイプ、パラレル回転、パラレル大回転、スノーボードクロス、スロープスタイルの5つの違いなんて全く分からないし、2020年の東京オリンピックで正式種目となるスポーツクライミングという競技が、こちらも壁をよじ登ることくらいは分かるが、その競技の中のリード、ボルダリング、スピード 3つの違いなんてこれまた全く分からない。
 なんだか私が競技批判をしているようになってきてしまったが、実は自分自身がその競技内容を理解できず、時代に取り残されている一人なのかもしれない。

 話がどんどん横道に逸れてしまったので少し元に戻すが、テレビ番組では、視聴者にとって心地よい言い方や話、つまり耳障りのいいしゃべりが多く、ズバッと物申す人が減ってきているような気がする。

 私が思うに、ズバッとものが言える(ある意味、独りよがりな考えで発言する)人は、その人物や発言内容がいいか悪いかは別にして、前述の張本とノムさん(野村克也)、それにたけしこと北野武くらいなものか。ただ、最近の北野武は世界的にも有名になったからか、以前のようなとんでもない発言は影をひそめてしまった。
 
 今回の件で思ったのは、以前は、家でも、ご近所でも、職場でも、多少煙たがられても真っ当なことをいう人間がいたが、最近は人に嫌われることを恐れる風潮があるのかどうか知らないが、こういった人がめっきり少なくなった。
 まず人に何かを言うときは、そのことについて人の何倍もの知識があるか、事前に学習をしておかないといけないとは思うが、世の中 いろいろなことを"なーなー"で済ませるのではなく、煙たがられるような人間もときには必要であると思う。
 自分自身 まだまだ能力不足だが、いつかはちょっと煙たがられるご意見番も演じてみたいと思う今日この頃である。
posted by ヒロイ at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月11日

No528:前回の話 覚えていますか?

 我が事務所は多くの顧問先との関係において“月次関与”といって、1ヶ月に1回面談する方法をとっている。
 その面談時にすることといえば、顧問先の業種や会社(医院)の規模、それに当事務所へ求めていること等のよりざまざまであるが、その多くは次の@〜Dに大別され、E、Fはいわゆる“雑談”、“余談”、“内緒話”と呼ばれるものである。

@ 会計データや資料の確認をする
A 帳簿、通帳コピー、請求書、領収証などの帳憑一式を確認しながら預かる
B 前回までの経営データを説明する
C 業績、資金繰り、人事労務等の経営に関わる相談を受ける
D 将来の構想や方向性について検討する
E この1ヶ月の出来事を話したり、聞いたりする
F 経理担当者や配偶者にも言えない内緒の話をこっそり聞く

 上記の何番でもいいのだが、前回の話、あるいは数ヶ月前の話を覚えているかどうかで、税理士事務所の担当者(所長税理士を含む)、に対する期待度は大きく変わってくるように思うが、実はD、E、Fの話が経営者にとって一番聞いてほしい話であり、そこには将来を左右しかねない重要な要素が含まれている。
 
 毎月に話をしたことが、その話をした時だけの話になってしまい、次回へ続く話とならないような場合には、その担当者、あるいは税理士事務所への期待度はあまり高まらないように思う。

 「先月、試してみるとおっしゃっていた件どうでしたか?」
 「言いにくいけど勇気を出していってみると言っておられた○○さん、その後どんな感じです?」
 「やっと手に入れられた念願の◇◇(車の車種名)、乗り心地はどうですか?」

 と、前月に盛り上がった話のその後を確認することは、される側にとっては非常にうれしいもので、よく覚えてもらっているということだけでなく、その問題や事象について、次なるステップの前向きな話ができ、経営的にも前進しているという安心感が芽生える。
 私自身も事務所運営に関連するいろいろな業者の方と面会する機会があるが、前回のこちらの悩みを覚えていただいていたり、前回 面談の後、すぐにフォローの連絡をしていただいた方の印象はすこぶるいいものになっている。
 中には前に出会った時の話などほんのかけらも覚えていなくて、今回2度目であるにも関わらず、また、最初から状況説明に入っていかないといけない人だってあるが、こんな人はこの時点で、こちらの気持ちは既に離れたものになっている。

 こんな話をすると、よくメモを取る人、記憶力のいい人が、相手を喜ばせるのかなとも思われがちだが、決してそうでなく、その時々にどれだけ相手の気持ちや相手の立場に立って話を聞いているかで、そういった心に残る 度合は違ってくるように思う。

 毎日の業務、ただ単にこなすだけでなく、どんな面会でも気持ちを入れて臨みたいものである。
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2017年06月04日

No527:辞めていった人のことを考える

 もし、誰も辞めない会社があるとすれば それはすばらしいことであるが、そんな会社はほんの一握りで、多くの会社は人の入れ替わりはつきものである。
 辞めていった人のことをボロカスにいう経営者もいれば、「いい人材だったのに惜しいことをした」と辞めていった人にまだまだ未練を残しておられる経営者もいらっしゃる。
 何かにつけて、「俺は過去を振り返えらない」と偉そうにいう人もいるが、こんな人ほどたいしたことはないと私は個人的には思っている。
 振り返りたくない過去もあるだろうし、退職していった従業員のことであればなおさらであろう。
 退職の理由が 「次なるステップのために」とか、「資格を取りためにどうしても時間の確保を優先したいんで」と前向きの理由なら、経営者側も納得がいき、応援もしたくなるものだが、給与が低すぎる、仕事が厳しすぎる、従業員同士がもめてどちらかの居場所がなくなる、社長(クリニックの場合には院長)とそりが合わない、自分は頑張っているのに評価してもらえない等、経営者側としては、なんでそこまで言われなあかんの?と少し腹の立つような理由の場合だってある。

 ただ、今まで私が関わってきた中で、伸びる企業の経営者は、過去は過去できちんと振り返り、嫌なことや腹の立つことも真正面から受け止めることができる人である。
 失敗したことがあれば二度としまいと方策を練るだろうし、よかったことや成功したことは、そこに至るまでの道のりを再確認し、更にバージョンアップするために必要なことは何かをきちんと把握されている。
 事業を立ち上げて何年か経った経営者から、 「今のスタッフはいい人ばかりで 会社もいい方向に向かっているような気がする」という話を聞くこともあるが、これは、こういう状態が突然起こったわけではなく、今まで辞めていった人も含めて過去の土台があるからこそ、いい形での“仕事場”が形成されていったのだと思う。
 どんな辞め方をした人であっても、書類選考や面接をパスして入社してこられた時には、この会社のために頑張ろう、何とか貢献しようと張りきって入ってこられたはずである。
 この熱い思いをしっかりと受け止められた経営者ばかりかというと、決してそうではないケースも今までに見てきたし、期待するものと違ったりしている場合もある。
 当事務所の顧問先の多くを占める医療機関も比較的 人の出入りの多い業種であるが、経営者側がちょっと心に余裕をもって、「なぜ辞めるんだろう」と少し距離を置いて分析できるようになれば、しめたものである。

 今日、入院施設もあるクリニックの開院10周年の記念パーティーに参加してきた。このクリニックは今になってようやく人の動きが少なくなってきたようであるが、開院当初は「また辞められるのですか」といいながら、院長の愚痴を聞かされたり、相談を受けたクリニックであった。
 何が変わったかというと、このクリニック 過去に何人、何十人もの人が辞めていかれたが、まずは院長に心に余裕ができたことが一番であるように思う。多分、現スタッフでも最良の布陣というわけではないだろうが、足りない部分は院長や他のスタッフがカバーすることでうまく回るようになってきている。
 今日のパーティーの様子を見ていても、経営者が納得できるための体制づくりには10年近い歳月が必要なのかもしれない。
 私も経営者の一人であるが、いろいろな方々の人の使い方をみて、いい所はまねをしながらでも いい形を作っていきたいなと思いながら一日を過ごした。
 私自身、度量が小さいのでなかなか思うようにいかないところもあるが、スタッフに助けられながら日々の業務をこなしていっている部分もある。
 もう少し自分が成長して周りの人に恩返しができればなと思った日曜日でもあった。
posted by ヒロイ at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする